「JUKIの職業用ミシンって一体どれが一番いいの?」
「似た種類があって違いがよく分からない。どうやって選べばいいの?」
今日はそんな疑問をお持ちの方に向けに、
JUKIの職業用ミシンの種類と選び方
についてプロ目線で解説します。
この記事を読んでいただければ、
どれを選べばいいか?あなたにピッタリの職業用ミシン
がはっきりしますよ!
JUKIの職業用ミシンは選びづらい。なぜ?
私もJUKIの職業用ミシンユーザーですが、改めてラインナップを見ると、すごく選びづらいんですよね。。
理由は以下の3つがあります。
種類が多い
職業用ミシンの種類が多いです。
現状6種類ですが、価格も近くて、機能も近いけど型番が違うものなどがあります。
種類の多さが、わかりづらさや選びづらさの原因だと思います。
型番が似ている(同じ製品に2つの名前があるものもある)
「○○-数字」とそれぞれ型番が似ているので、すごく覚えづらいです。
また、
TL-30とSPUR30は同じ製品
TL-30DXとSPUR30DXは同じ製品
TL-30SPとSPUR30SPは同じ製品
など、同じ製品に2つの名前があるものがあります。
これも混乱をまねく原因ですね。
機能の違いがよくわからない
比較的価格の高いものには機能がたくさんついてますが、
どの機能が「絶対必要なもの」で、どの機能が「あればいいもの」なのか??
が分かりづらいです。
これは専門知識がないと、なかなか理解できないポイントですね。
初めて職業用ミシンを買う人は不安だと思います。
(後で詳しく、説明します)
以上3つの要素が職業用ミシンの「わかりづらさ、選びづらさ」の理由になっています。
よくわかる!JUKI職業用ミシンの全ラインナップ
さて、JUKIの職業用ミシンの全体感を理解するために、まずはこちらの図を見て下さい。
![JUKI職業用ミシンのラインナップ](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/juki-sewing-selection01-546x773.png)
こちらが2020年現在のJUKIの職業用ミシンの全ラインナップです。
全部で6種類です。
上図グレーの箇所がその製品の型番になります。
価格は一番安いもので130,000円(税別)〜198,000円までありますね。
JUKI職業用ミシンをタイプで分ける
次に職業用ミシンをタイプ別に分けてみましょう。
![JUKI職業用ミシンのタイプ分け](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/juki-sewing-selection02-546x773.png)
上半分グリーンの枠の3機種は多機能タイプ
上半分、グリーンの枠で囲まれた3機種は多機能タイプになります。
ブラスアルファで便利な機能がついています。
具体的には「サブテンション機能」と「スピードコントールつまみ」ですね。
(こちらの機能については後で詳しく解説します)
こちらの3機種は「プラスアルファの機能性」があるタイプになります。
下半分のブルーの枠の3機種はスタンダードタイプ
下半分、ブルーの枠で囲まれた3機種はスタンダードタイプになります。
服飾の専門学校生が最初に購入するミシンですね。
スタンダードタイプとはいえ、服作りには十分な機能、性能をもった職業用ミシンです。
JUKIのミシンはどこで買えるの?
JUKIの職業用ミシンを購入できる場所について解説します。
まずは図解を御覧ください。
![JUKI職業用ミシンの販売窓口](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/juki-sewing-selection03-546x773.png)
アマゾンや楽天など通常のネット通販で買えるもの
上図、黄色の印をつけたTL-30(SPUR30)とTL-30DX(SPUR30DX)はアマゾンや楽天など通常のネット通販で購入することができます。
「ミシン専門店(ネット通販含む)」でしか買えないもの
上図で緑のしるしをつけたものはミシン専門店でないと購入できません。
例えばSL-300EXのなどはこちらのような↓
JUKI SL-300EX![](https://www18.a8.net/0.gif?a8mat=2HOBN4+3AHA5U+1F2M+BW8O2)
ミシン専門店でのみ購入できます。
JUKI職業用ミシンは、
アマゾンなど普通に買えるもの
ミシン専門店でしか購入できないもの
の二種類があると覚えておきましょう。
決定版!JUKI職業用ミシンの選び方
![JUKI職業用ミシンのおすすめ度図解](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/juki-sewing-selection04-546x773.png)
それではJUKI職業用ミシンのおすすめ度を説明していきます。
左上から順番に見ていきましょう。
SL-300EX
サブテンション機能を備えて厚手縫いも得意
こちらのSL-300EXにはサブテンション機能がついています。
サブテンション機能とはレジロン糸などのより戻りや糸暴れを防止し、糸調子の安定した縫い目を作ることができます。
分かりやすくいうと、糸の影響を受けずに縫い目がきれいにできるミシンいえます。
JUKI SL-300EXの詳細はこちら![](https://www19.a8.net/0.gif?a8mat=2HOBN4+3AHA5U+1F2M+BW8O2)
SL-700EX
SL-300EXのバージョンアップ製品
こちらはSL-300のバージョンアップ機種です。
特徴的なのが、太糸を使用しても、糸調子をきれいにとれる機能がついていることです。
太い糸を使用する帆布のバッグ作りなどに向いているミシンです。
ネットの店舗にはあまり出ていないようです。
実店舗のミシン屋さんに行ったほうが見つかると思います。
TL-2200QVP Mini
いまいち特徴がよくわからないミシン
このミシン、調べてみたんですが、特徴がないんですよね。
なんか微妙なので、パスしたほうが無難です。
あえて、このミシンを購入する理由がないです。
TL-30
買いやすい価格だが、「自動糸切り機能」がない
TL-30はラインナップの中で最も価格が安いです。
ただし、安いだけに欠点もあります。
それは「自動糸切り機能」がないことです。
自動糸切り機能は便利で、絶対あったほうが良い機能です。
よって、次に紹介するTL-30DX(SPUR30DX)(自動糸切り機能あり)を購入したほうが無難です。
TL-30DX(SPUR30DX)
服作りにはこれ!スタンダードな職業用ミシン
DXはデラックスの意味。
私もこちらの旧機種を使用してます。
服作りに向いた職業用ミシンと言えます。
使いやすく、長く使えるのでおすすめです。
TL-30SP
TL-30DXとほぼ同じだが、「糸通し機能」が付いていない
SPはスペシャルの意味です。
こちらの型には「糸通し機能」がついていません。
糸通し機能はあると便利な機能です。
価格もTL-30DXと10,000円の違いなので、購入するなら先ほど紹介した、TL-30DXをおすすめします。
JUKI TL-30SPの詳細はこちら![](https://www15.a8.net/0.gif?a8mat=2HOBN4+3AHA5U+1F2M+BW8O2)
おすすめは「SL-700EX」と「TL-30DX」
以上、価格、機能などからまとめると、JUKIのおすすめ職業用ミシンは
SL-700EXとTL-30DX(SPUR30DX)になります。
![JUKI職業用ミシンおすすめ2機種](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/juki-sewing-selection05-546x773.png)
それぞれのミシンの特性として
SL-700EXは太糸、厚物を縫うのが得意
TL-30DX(SPUR30DX)は服全般を縫うが得意
といえます。
![JUKI職業用ミシンの特徴](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/juki-sewing-selection06-546x773.png)
TL30DXとSL-700EXのスペックを比較した表です。
TL-30DXとSL-700EXの比較表
![TL30DXとSL-700EXの比較表](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/juki-sewing-selection07-546x773.png)
SL-700EXに特徴的な「サブテンション」機能とは?
簡単に言うと、糸調子がきれいに取れる機能です。
通常、ミシン糸は太くなればなるほど
「糸調子を取る=縫い目の糸のテンションを整える」
のが難しくなります。
こちらのSL-700EXの強みは「厚物縫いが得意」なことと「太い糸のステッチの縫い目のきれいさ」ということができます。
スピードコントロールつまみは不必要??
またSL-700EXについている「スピードコントロールつまみ」は個人的には、「そこまで使わなかな?」と思います。
理由は、職業用ミシンはフットコントローラーをそっと踏めば、ゆっくり縫うことができるからです。
縫うスピードを自分でコントロールすることできます。
それもかなりゆっくりから、かなり早くまで、自分の足加減で細かく調整できるので、
「あえてスピードをコントロールできるつまみは必要ないのでは?」
というのが私の見解です。
職業用ミシンは「どう使うか?」から決めるのがベスト
作りたいものは服?それとも雑貨?
さてこの二つの職業用ミシン、どちらがあなたにあっているのでしょうか?
あなたの職業用ミシンの使い方を考えてみてください。
具体的にあなたが職業用ミシンで作りたいものは何でしょうか?
![TL-30DXとSL-700EXの特徴](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/juki-sewing-selection08-546x773.png)
服をメインで作りたいならTL-30DXがおすすめ
「服をメインで作っていきたい!」
というのでしたら、TL-30DX(SPUR30DX)をおすすめします。
シンプルで使い勝手がよいミシンです。
バッグやデニムなどハードなものをメインで作りたいならSL-700EXがおすすめ
「帆布のバッグ作りなどをメインにしたい!」
のでしたら、厚手縫い、太ステッチが得意なSL-700EXをおすすめします。
TL-30DXとSL-700EXはどこで買えるの?
TL-30DXはアマゾンや楽天で購入することができます。
SL-700EXはミシン専門店のみで購入可能です。
(見つからない場合は実店舗のミシン屋さんに行ってみてください)
![TL-30DXとSL-700EXの購入場所](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/juki-sewing-selection09-546x773.png)
ヘルカハンドメイドではどの職業用ミシンを使っているの?
![使用中のミシン](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2017/07/shokugyou04-546x410.jpg)
ヘルカハンドメイドではスタンダードタイプのTL-30DX(SPUR30DX)を使用中
ヘルカハンドメイドで使用している職業用ミシンはスタンダードタイプのTL-30DX(SPUR30DX)になります。
正確にはTL-30DXの同タイプの一つ古い機種になります。
使用感にはとても満足しており、おすすめの職業用ミシンです。
仮に壊れてもまた同じものを買うと思います。
私が使用している職業用ミシンについてはこちらの記事で詳しく書いています↓
参考記事」プロの仕上がり!私が10年以上つかっているおすすめ職業用ミシン
以上、JUKIの職業用ミシンについて、まとめと選び方を解説してきました。
ぜひご自身にぴったりの職業用ミシンを選んで、素敵なソーイングライフをお過ごしください。