布の表と裏の見分け方

「生地を買ったんだけど、表と裏が同じに見える」

「一体どっちを外側にして使えばいいの??」

こんな疑問よくありますよね??

今日は、布の表と裏の基本的な見分け方を解説します。
いくつか特徴的な方法を説明しましたので、ぜひ覚えておいてください。

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目次

布の表と裏の見分け方には4つの方法がある

布の表と裏を見分ける方法は

  1. 布の端の小さな穴から見分ける方法
  2. プリント色の濃さから見分ける方法
  3. 布の模様から見分ける方法
  4. 布の端の文字から見分ける方法

四つの方法があります。
順番に説明します。

1.布の端の小さな穴から見分ける方法

一つ目は布の端の「穴」から見分ける方法です。

購入した布の端の部分をみてください。
(布の端の部分を生地の「耳」といいます。)

端に小さな針で刺したような穴が開いていませんか?
この穴が生地の表裏を見分ける手掛かりになります。

布端の穴で表裏を見分ける方法

この穴の出っ張りに注意してください。

上に出っ張ってる面が布の表面

逆に平らなほうが布の裏面

になります。

指で触ってみて、穴がどちらに出っ張っているかを確認して、布の表と裏を見分けましょう。

2.プリント色の「濃さ」から見分ける方法

次はプリント色を利用した表裏の見分け方です。
花柄の生地などの表裏を見分けるのに有効な方法です。


プリント生地(柄が生地の表面にプリントされているもの)はプリントの「色の濃さ」に注目してください。

プリントの濃さで布の表裏を見分ける方法

プリントが濃い面が表面

プリントが薄い面が裏面

になります。

プリントが濃い、もしくは色が鮮やかに見える面を布の表と考えてください。

3.布の外観、模様から見分ける方法

次は生地の織り目から表と裏を見分ける方法です。
これはデニム、ツイル、ギャバジンなどの生地の表裏を見分ける際に有効です。

布の模様で表裏を見分ける方法

生地の表の模様に注目してください。
織り目が斜めに走っています。


このように織り目が斜めに走っている織物を「綾織り物(あやおりもの)」といいます。

そして、綾織り物は

右上から左下に綾がみえるもの」が生地の表になります。

////←このように見えるほうが表面になります。

また、////はカタカナの「ノ」の字に見えますよね?

ですから、表は「ノ」の字と覚えると、忘れづらいです。

4.布の端の文字で見分ける方法

最後は、布の端の文字から見分ける方法です。
高級なウールなどは生地の耳に原産国の表記があるものがあります。

布の耳の文字で表裏を見分ける方法

「made in England」や「made in  Scotland」などです。

生地の耳に原産国が表記されているものは、文字が読めるほうが表面になります。

紳士服のスーツに使う生地などはよく耳に原産国の表記がありますね。

それでも見分けがつかなかったら、好きなほうでOK!

以上、布の表と裏の見分け方を説明してきましたが、

表と裏が同じに見えて見分けがつかない生地

も実はたくさんあります。

どうしても見分けがつかない場合は、好みで気に入った面を表に選んでOKです。

布の段階で気にならなければ、作品に仕上げても、気になることはないと思います。

余談ですが、世の中にはデザインとして「あえて生地の裏面を表に使う服」もたくさんあります。

例えばプリント生地も、プリント裏面の「色のかすれ具合」を活かし、あえて裏面を表として使うこともあります。
狙いとしては、そうすることでプリント表面色のビビットさがなくなり、落ち着いた服に仕上げることができます。

布の表裏の見分けがつかないときは、そこまで神経質にならずに、好みの面を表面として使用してみてください。

今日のまとめ

生地・布の表裏を見分ける方法は

  1. 布の端の小さな穴から見分ける方法
  2. プリント色の濃さから見分ける方法
  3. 布の模様から見分ける方法
  4. 布の端の文字から見分ける方法

などがある。

ただし、表裏がほとんど同じに見えて、見分けるものが難しい布も多い。
そんなときはどちらでも気に入った面を表に使ってOK。

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この記事を書いた人

服の型紙を設計するパタンナーという仕事をしています。
難しい言葉やテクニックが多い服作りを、できるだけわかりやすく解説していきます。
手芸を通して、「創造する人」を増やしていくのが目標です。

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