完全三つ折り始末は、服の裾や袖口を処理するために使う縫い方です。
同じ幅の縫い代で二回折ってコバステッチを入れて押さえます。
「完全三つ折りミシン」や「完全三つ折り縫い」とも呼ばれます。
完全三つ折り始末の手順
ここでは、「2㎝幅」の完全三つ折り始末のやり方について解説していきます。
2㎝幅でアイロン二回折り、コバステッチで押さえます。
注意:1.5cm幅完全三つ折りの場合は1.5cm×2になるので、縫い代幅は3㎝になります。
完全三つ折り始末のポイント
完全三つ折り始末は生地が厚いものや、折る線のカーブが強いものには向きません。
また、アイロン定規を使うと、正確な幅で折ることができます。
生地が厚いものは注意が必要
完全三つ折り始末は、縫い代を二回折ります。
そのため生地が厚いものは、厚みが出やすいです。
厚手の生地「ロックミシン+一つ折り+ステッチ」のほうがすっきり仕上がることがあります。
カーブが強い線を折る場合は注意が必要
カーブが強い線を三つ折り始末をしようとすると、うまく折れないことがあります。
これはカーブの内径と外径で距離が違うためです。
スカートの裾などカーブが強い線を折る場合は「ロックミシン+1つ折り+ステッチ」、もしくは細い三つ巻き縫いで縫った方が綺麗に仕上がる場合があります。
アイロン定規を使うと、正確に折ることができる
アイロン定規を使うと火傷の心配なく、アイロンで正確な幅に折ることができます。
アイロン定規は特に直線の三つ折り始末をするときに便利なので用意しておきましょう。