![接着芯の選び方と使い方](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2013/04/settyakusin-title-546x546.png)
服作りでは布の他に「接着芯(せっちゃくしん)」とよばれる資材を使用します。
「接着芯ってそもそも何?」
「なんのために使うの?」
接着芯の用途から種類、選び方、更には貼り方までしっかり解説していきます。
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接着芯とは?
片面に熱で溶ける樹脂がついた織物や不織布のことをいいます。
分かりやすくいうと、片面に「のり」がついた薄い布のことをいいます。
生地屋さんの接着芯コーナーで、cm刻みで購入することができます。
接着芯って何のために使うの?
接着芯を使う目的は、大きくわけて
1.弱い個所を丈夫にするため
2.型崩れを防ぎ、見た目をきれいにするため
の二つがあります。
1.弱い個所を丈夫にするため
ボタンホールや切り込みポケットなど、布に切り込みが入る箇所に使用します。
通常、切り込みを入れると、その個所はほつれやすくなり、弱くなります。
接着芯を貼ることで、強度が増し、切り込み箇所がほつれづらくなります。
接着芯を貼ることで、生地がしっかりします。
弱い個所をしっかりさせるために接着芯を貼ります。
2.型崩れをふせぎ、見た目をきれいにするため
ブラウスをお持ちでしたらの衿(えり:首にあるパーツ)を触ってみてください。
他の部分より、しっかりしていませんか?
このように衿などのパーツにも接着芯を使用します。。
このように接着芯を貼ることで、パーツがしっかりします。
パーツがしっかりさせることで、服の印象がシャキッとなり、上質になります。
またパーツに芯を貼ることで「保形性」が生まれ、着回したり、洗濯しても「型崩れ」しにくくなります。
見た目のきれいさをキープするため、また型崩れを防ぐために接着芯を貼ります。
ここがポイント!
接着芯を使う目的には
①弱い個所を丈夫にするため
②見た目をきれいにするため
の二つがあります
接着芯ってどんな種類があるの?
接着芯の種類について説明します。
細かく分けるとここでは説明しきれないくらいの量になってしまうので大きく4つ説明しますね。
1.織り地タイプの接着芯
![折り地タイプの接着芯](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/fusible-interlining.001-546x410.png)
たて糸とよこ糸で織られているタイプの接着芯です。
接着芯の中で最も一般的なもので、厚さや硬さも様々な種類があります。
貼ると生地になじみます。
2.不織布タイプの接着芯
![不織布の接着芯](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/fusible-interlining.002-546x410.jpg)
不織布(ふしょくふ)タイプの接着芯です。
紙のような風合いが特徴です。
貼ると生地にハリがでます。
3.ニット地タイプの接着芯
![ニットの接着芯](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/fusible-interlining.003-546x410.jpg)
ニットタイプの接着芯です。タテヨコに伸びます。
貼ると、生地によくなじみます。
カットしてもほつれずらいので、使いやすい接着芯です。
接着芯はニットタイプですが、布帛タイプ(タテ糸ヨコ糸で織られた普通の布)の生地にも使用できます。
4.超固いタイプの接着芯
![キャンバスタイプの接着芯](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/fusible-interlining.004-546x410.jpg)
固いキャンバス地のような風合いの接着芯です。
服ではスカートのベルト部分、その他バッグなどにも使用します。
迷ったらこれ!おすすめの接着芯
ニットタイプは初心者でも使いやすい
接着芯にはたくさん種類があります。
どれを使えばいいか迷ってしまいますよね?
おすすめは「ニットタイプの接着芯」です。
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/fusible-interlining.008-546x410.png)
たいていの生地に使えますし、価格も織り地のものより、やや安いです。
(ものによります)
また裁断した後、裁ち端がほつれにくく、無駄な糸くずが出ずらいので、非常に扱いやすいです。
ブラウス、スカートにおすすめの接着芯はこちら
ブラウスや、スカートのなど軽衣料とよばれるアイテムにおすすめの芯はこちらのアピコAM100です。
どんなアイテムにも相性がいい接着芯です。
ジャケットやコートにおすすめの接着芯こちら
ジャケットやコートといった重衣料とよばれるアイテムにおすすめの接着芯はこちらのアピコAM200です。
さきほど紹介したAM100よりも厚くてしっかりしています。
アピコAMシリーズは使いやすい接着芯です。
初心者の方にはこちらをおすすめします。
迷ったらニットタイプの接着芯がおすすめ!
おすすめはアピコ「AM100」と「AM200」!
接着芯の使い方
接着芯は生地の上に芯をおいて、アイロンの熱で樹脂を溶かして接着させて使用します。
アイロン台は固めのものがおすすめ
接着芯を貼る際に、使用するアイロンマットはフェルトタイプの柔らかいものより、このような硬めのアイロン台をお勧めします。
固いアイロン台を使用するほうが、力が逃げず、接着芯をしっかりくっつけることができます。
接着芯の表と裏に注意!
接着芯はザラザラした面(樹脂面)を下にして使用してください。
![接着芯の表と裏図解](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/fusible-interlining.005-546x410.png)
貼るときは接着芯の上に「クッキングペーパー」を敷こう
もう一つの注意点は、アイロンを直接接着芯に触れさせないことです。
具体的には、アイロンと接着芯の間にクッキングペーパーを挟んでください。
![クッキングペーパー図解](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/fusible-interlining.006-546x410.png)
こうすることで、接着芯から染み出した樹脂(のり)がアイロンに付くのを防ぐことができます。
![接着芯の使い方図解](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2020/05/fusible-interlining.007-546x410.png)
アイロンに樹脂がつくとどうなるかというと、
アイロン表面がベタベタになります。
ベタベタになると、アイロンの滑りが悪くなりますので、必ずクッキングペーパーを挟んで使用しましょう。
クッキングペーパーはこのようなドラッグストアで売られている一般的なもので構いません。
万が一、アイロン表面に樹脂がついてしまったら、、
万が一、アイロンがベトベトになってしまったら、このようなアイロンクリーナーを使用してくっついた樹脂を取り除きましょう。
接着芯を貼るコツはアイロンを押しながら使うこと
接着芯を貼るコツは、アイロンを垂直に押し当てるイメージで使うことです。
通常、アイロンは生地の表面をなでるように、スライドさせて使いますが、芯の接着に関しては、垂直に押し当てて使用してください。
こうすることで、力が加わり、接着芯をしっかりとつけることができます。
きょうのまとめ
- 接着芯の役割は「丈夫にすること」と「きれいにすること」の2つがある。
- 種類はいろいろあるが、迷ったらニットタイプの芯がおすすめ。
- アイロンで接着するときはクッキンペーパーを挟んで、押しながら貼るとよい。