手芸、裁縫の作品作りで失敗しないたった一つの方法 「仮縫い」とは?

リハーサル1

手芸、裁縫の醍醐味は自分の手で世界でたった一つの作品が作れること。
大切な思いが詰まった作品ですから誰だって失敗したくないものですよね?高価な生地を購入したのに、途中で間違ってはさみを入れてしまったら、、、、もうショックです。。。
果たして手芸、裁縫に失敗しない方法はあるのでしょうか?
ゼロにする方法はありませんが、失敗を予防し、作品の完成度を上げる方法はあります。
それは事前の「仮縫い」(「かりぬい」と読みます)です。
今回は、服の補正用の仮縫いではなく、事前に一度試作品を作るという、広い意味での「仮縫い」について書いてみます。
事前に一度試すことで、本番の作品の完成度をあげることができます。
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目次

手芸、裁縫の失敗ってどんなものがあるの?

手芸、裁縫の失敗とはどんなものがあるのでしょうか?
私も元初心者です。過去さんざん失敗をしてきています。その経験から失敗には大きく分けて以下の3つが挙げられます。

途中で生地が足りなくなってしまった。

生地を購入して、型紙を当ててパーツを順番に裁断してきます。その後、すべてのパーツが布に入らなかったことに気づき、急いで同じ布地を買いに走る!なんてトラブルがよく起こります。

間違ってハサミを入れてしまった。

ミシンの縫い間違いは糸をほどけば、(ほどく際はこのような道具が便利です)縫い直しできます。しかしハサミで一度裁断してしまったら取り返しがつきません。「わ」のパーツなのに、「わ」で裁断しなかった!これもよくある間違いですので注意が必要です。
わ1

実際に作ってみたら、イメージと違っていた。

例えばお弁当袋。実際に作ってみたら、自分のお弁当箱が入らなかった!という失敗がこれにあたります。
服の場合に当てはめると、作ってみたらサイズがきつかった、袖丈が足りなかったなどです。

以上のような失敗も事前に「仮縫い」をしておくことで、未然に防ぐことができます。

仮縫いって何?仮縫いをする意味って?

服における「仮縫い」は補正(体型にきちんとあっているか、布地にゆがみはないかを確認すること)を目的としています。
しかしヘルカハンドメイド的仮縫いはもう少し広い意味で捉えています。
それは「事前に一度軽く試してみる」という意味です。つまりリハーサルです。
そして一度、仮の生地で手早く作ってみることで以下のようなメリットがあります。

仮縫いをするメリット

1.どこが難しいのか事前にわかる

自分がひっかかるポイント、難しく感じるポイントが事前にチェックできます。仮縫いをすることで、どこをどのように気をつければうまく作れるのか?が分かります。

3.二度目は一度目より早く作れる

一度作ると段取りが分かります。段取りがわかればどんどん手際がよくなります。このあたりは料理と同じですね。

4.二度目は必ず一度目より必ず綺麗に仕上がる

これはほぼ絶対です。一度リハーサルをやっておけば、より作品の完成度が高く、綺麗に仕上げることができます。

 

仮縫い用の生地はどうするの?

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「シーチング」と呼ばれる綿の生地。主に仮縫い用に使われる。

服作りではシーチングと呼ばれる生地を使用して仮縫いを行います。シーチングとは綿の安価な生地のことで、こちらの布を本番用の生地の代用として使用されます。
しかし仮縫いは必ずしもこの生地である必要はありません。生地屋さんの「ハギレコーナー」を上手に活用しましょう。

ハギレってなに?

中途半端にあまった生地、生地の断片をハギレといいます。生地屋さんの入口前のワゴンなどを見てみてください。「1.4m 600円」などの下げ札がつけられた布地が売られていませんか?これがハギレです。中途半端にあまった布地ですのでセール価格で購入することができます。価格を含め、仮縫いにはもってこいです。
もちろん、通常の生地を使用しても価格が安いものを使用すれば問題はありません。

仮縫い用の生地を選ぶコツってある?

生地の厚さや素材が本番用のものと近いものが理想です。本番用の生地が綿素材なら、同じ綿素材を選びましょう。また仮縫いした作品は実際の使用を目的としていないため、高価な生地を買う必要はありません。あくまで「お試し用」ですので「安さ」を重視してください。

仮縫いの方法

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参考:代用の布で仮縫いした帽子

仮縫いは丁寧にする必要はない。

仮縫いのコツは丁寧に作らないことです。
具体的にはロックミシンは必要ありません。ミシンの針目も少し大きくしてください。大きな針目のほうがミシンより多く進み、早く縫えます。仮縫いはあくまで、イメージ通りのものに仕上がるかをチェックするためのものなので、手早くサッとやりましょう。

今日のまとめ

  • 本番の作品を作る前に、別の布地で一度リハーサルすることを広い意味で「仮縫い」という。
  • 仮縫いをすることで、事前につまずくポイントをチェックできたり、作品の完成度をあげることができる。
  • 仮縫い用の布地は、作品で使用する布地と似た生地、似た厚さのものにすると、より完成形がイメージしやすい。
  • 仮縫い用の布はとにかく安いものを使うとよい。
  • 仮縫いはあくまでリハーサルなので丁寧にする必要はない。

一見、手間に見えますが、一手間かけて仮縫いをすると作品の完成度がグッとあがりますよ!
とくに高価な布地の使用を考えている方にはおすすめです。

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この記事を書いた人

服の型紙を設計するパタンナーという仕事をしています。
難しい言葉やテクニックが多い服作りを、できるだけわかりやすく解説していきます。
手芸を通して、「創造する人」を増やしていくのが目標です。

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