「庄三郎(しょうざぶろう)」という渋い名前の裁ちばさみを使っています。
でもこの庄三郎、
「プロの世界では裁ちばさみといえばこれ!」
というくらいの、至極の一品なんです。
しかもAMAZONとかで普通に買えます。
かれこれ長年(年がばれるので細かい数字は割愛!)庄三郎を使っていますが、本当に使い勝手がいい裁ちばさみです。
今日は裁ちばさみ「庄三郎」の魅力について熱く語ります。
庄三郎の裁ちばさみ
庄三郎ってだれよ!?って話なんですが、創業者の三浦庄三郎(1896-1982)さんの名前らしいです。
その生涯をハサミの研究にささげた方で、日本のハサミの普及に広く貢献した方です。

この庄三郎は洋裁の裁ちばさみとして、とても有名で「人気裁ちばさみランキング」などを紹介している記事にはランクインしています。
ヘルカも裁ちばさみついては「手芸好きのみなさん」の幅広いニーズに応えたいので、こんな記事も書いています。
>参考記事:【プロが厳選】おすすめ裁ちばさみベスト3 初心者~上級者まで
こちらの記事では、見た目もよい、おしゃれな裁ちばさみも紹介しています。
でも記事の最後に書いていますが、本当におすすめしたいのは庄三郎なんです。。
名前がおじいちゃん風、純和風で「おしゃれさ」は全くありませんが、本当のおすすめは「庄三郎」。
どうしてそこまで庄三郎を猛プッシュするのか?以下で理由を書いていきます。
庄三郎の裁ちばさみのメリット

バツグンの切れ味で作業効率アップ!
庄三郎の良さはなんといってもその切れ味!
切れ味抜群で、裁ちばさみ本来の役割を十分すぎるくらい果たしてくれます。
薄手の生地でも生地が逃げずにカットしやすいです。
安い裁ちばさみから買い換えると「なにこれ!全然違う!」とびっくりすると思います。
研ぎに出せる
庄三郎は研ぎ直すことができます。
切れ味が落ちても、研ぎ直すことで、また切れ味が復活します。
ただ研ぎは自分でやらずに刃物のプロに任せましょう。
近所に刃物屋さんがある場合は、裁ちばさみの研ぎも可能か聞いてみてください。
切れ味はまさに妖刀「庄三郎」!
庄三郎の裁ちばさみのデメリット
価格がやや高い
庄三郎のデメリットは価格が高いことです。
Amazonなどで8000円ほどします。(変動しますがだいたい7000円前半から8000円ほどで変動します)
しかし、単体の価格は高く感じますが、庄三郎は長く使えます。
私も長年使っていますが、いまだ本体自体を買い換えたことはありません。
また前述のように、切れ味が落ちても、「研ぎ」に出せるので、トータルのコスパはかなりよいです。
中長期的に考えると、庄三郎はコスパの良い裁ちばさみといえます。
時間軸を長く考えるとコスパよし!です
【聞いてみた】みんなどんな裁ちばさみをつかってるの?

「自分は庄三郎推しだけど、これって自分だけなんじゃないの?」
普段他の人がどんな裁ちばさみを使っているのかなんて、気にもしたこともありませんでした。
いい機会だったので、
「どんな裁ちばさみ使ってる?」
自分の周りの仕事仲間(パタンナーなど)に聞いてみました。
結果は衝撃!
3人聞いて3人共庄三郎ユーザーだった!
中には
「学生時代からずっと同じやつ使ってるよ〜」
ってか私たちが学生時代って何年何十年?(以下自粛)前の話よ!?って感じなんですけど、それくらい長く使えます。
普段どんな裁ちばさみ使ってるの?なんて会話しないので、みんな「庄三郎」だったのはちょっとした衝撃でした。
「庄三郎推し」多すぎ!
「庄三郎の裁ちばさみ」があなたに起こす変化

今、「ちょっと裁ちばさみを新しいのにかえたいな」と思っている人が庄三郎に変えると起こる変化は以下の通りです。
作業スピードが上がる
ぶっちゃけ、手芸での「布の裁断作業」ってあんまり楽しくないですよね??
ミシンで縫っているときは「少しづつ作っている感、完成に近づいている感」があって楽しいですが、布のカットって作業って準備工程なのであまり楽しくないです。
つまらない作業は効率的に短時間で終わらせたいもの。
庄三郎を使うことで布の裁断がスイスイすすむので、作業スピードがアップします。
子育て中で「手芸時間」が限られている方にも、時短になるのでおすすめです。
裁断の疲れが減る
切れ味バツグンのため、手が疲れづらいです。
ウールなど秋冬の布は厚手なのでカットに力がいります。
そのため、手が結構疲れます。
その点庄三郎は、少ない力で、軽くカットすることができます。
結果、手が疲れづらいです。
圧物のカット、大きな型紙の生地をカット、いずれをしていても疲れづらいのも庄三郎のメリットです。
手芸ライフの満足度が爆上がり!
おすすめは「庄三郎 裁ちばさみ 標準型 240mm」
庄三郎って実はいくつか種類があります。
まず長さが24㎜、26㎜、とあるのですが、24mmのほうで問題ありません。
価格も24mmのほうが安いです。
価格と使い勝手で24mmタイプの庄三郎がおすすめ。
庄三郎は 標準型 240mmを選べば問題なし!
庄三郎を使うときの3つのお約束
紙は切らない
庄三郎に限ったことではないですが、裁ちばさみで紙を切らないでください。
切れ味が悪くなります。
型紙のカットでついやってしまいそうになりますが、布は裁ちばさみ、紙は紙切りばさみと分けて使用してください。
落とさない
テーブルから床に落とすと、刃がこぼれて、切れ味が悪くなる原因になります。
高いところから床に落とさないよう、注意してください。
使用後はきちんと拭いて油を塗る
使用後は、はさみについた手上せを布で拭いて、刃物用の油を塗ってください。
こうすることで、さびを予防できます。
と、書いていますが、私もズボラなので、ほとんど油を縫っていません(笑)
毎回油を塗っていなくても、大丈夫ですが、たまにぬってあげてくださいね。
お約束を守って、長く(ずっと)使おう!
【長く使うなら裁ちばさみは庄三郎一択
見た目がおしゃれとが、海外製とか、細かい違いはいくらでもありますが、
「布をきちんと意図したとおりに正確に、楽に切る」
という本来の目的に照らし合わせれば、「庄三郎」以上の裁ちばさみは、なかなかないと思います。
「もう高い裁ちばさみをかってしまったよ~」という方はそれでいいと思いますが、これから裁ちばさみの買い替えを考えている方には自信をもって「庄三郎」を猛ブッシュしますよ!