クルーネックとは

「クルー」とは船の乗組員の意味で、彼らが着用していたセーターが由来です。
形状は 首回りにぴったりそった衿ぐりのことをいいます。

クルーネックTシャツ
目次

クルーネックの由来

英語では「crew neckline」と表記します。

「クルー」とは船の乗組員の意味で、彼らが着用していたセーターが由来です。

形状は 首回りにぴったりそった衿ぐりのことをいいます。

セーターだけでなく、Tシャツでも首周りにピッタリ沿った衿は「クルーネック」と呼ばれます。

クルーネックとUネックの違い

クルーネックと似たものにUネックというものがあります。

UネックTシャツ

これは文字通り、衿ぐりがアルファベットの「U」の字のようにフロント部分が下に広く開いている衿ぐりをいいます。

首のつけ根に沿っていればクルーネック、フロント部分が下がっていればUネックです。

様々ないアイテムのクルーネック

クルーネックといえばTシャツが良く知られていますが、そのほかのアイテムにもクルーネックはあります。

クルーネックのスウェットシャツ

クルーネックのスェットシャツ

スェットシャツといえばこの形ですが、スウェットシャツもクルーネックです。

クルーネックのニット(セーター)

クルーネックのニット

ニット(セーター)にもクルーネックはあります。
このように首に沿ったデザインはクルーネックです。

クルーネックのメリットはコーディネートの幅がひろいこと

コーディネートの幅が広い

クルーネックアイテムのメリットはコーディネートの幅が広いことです。
一枚持っていると重宝します。

ジャケットのインナーとして

クルーネックのジャケットコーディネート

例えばこのように、ジャケットの下にクルーネックを合わせることで、オフィスカジュアルな装いもできます。

Vネックのインナーとして

クルーネックの重ね着コーディネート

Vネックのインナーにクルーネックを合わせることで、「きちんとした印象」を演出できます。

Vネックは一枚で着ると胸元がのぞき、ややセクシー感が出てしまいますが、

インナーにクルーネックを着ることで胸元が隠され、きちんとした印象になります。

シャツをインナーに合わせて

クルーネックのシャツ合わせコーディネート

クルーネックのセーターのなかにシャツを合わせるのも、おすすめです。

襟付きのアイテムは見る人に「きちんとしたフォーマルな印象」を与えるためです。
(後述します)

クルーネックのデメリットは「カジュアル感」がでやすいこと

Tシャツであれ、ニットであれ、クルーネックアイテムは単体で着ると、「カジュアル感」が出やすいです。

理由はクルーネックアイテムには「襟(えり)」がついていないためです。

服はやはり「襟付き」のものが、フォーマルとされ、きちんとした印象を人に与えます。

クルーネックセーターなどできちんとした印象を与えたい場合は、上記のように、インナーにシャツを合わせる等の工夫をするとよいでしょう。

クルーネックTシャツの代表的な製法

クルーネックTシャツは一見同じに見えても、作り方、製法がいくつかあります。

ここでは代表的な2つの製法について触れます。

ロック始末(ロック付け)

ロック付けのクルーネック

クルーネックTシャツにおける基本的な衿つけ方法です。


家庭用ロックミシンの「本格プロ版」のようなミシンがありまして、そちらを使用してつけます。
縫い合わせるため、5~7mmほど、縫い代が内側に出ています。

ロック付クルーネックの裏側

バインダー始末(バインダー付け)

衿の表側に上に2本ステッチ(ミシンの縫い目】が見るのが特徴です。

バインダー付けのクルーネック

裏側はフラットで、平面上にロックミシンをかけたような表情です。

バインダー付けクルーネックの裏側

裏側に縫い代が出ないので、スッキリした印象になります。

特殊ミシンで一度につけます。

ちなみにバインダー付けは、工場で使用するような特殊ミシンがないとできません。


家庭洋裁では再現できず、家庭でTシャツをつくるなら、ロックミシンを使用してのロック付けになります。

>参考記事:ロックミシンのおすすめと選び方 プロ視点で詳しく解説!

Tシャツの衿の製法は大きく分けて、ロック始末(ロック付け)とバインダー始末(バインダー付け)の2つがあります

クルーネックの衿は製法によってどんな違いがあるの?

バインダー始末のものは「伸び」が目立ちづらい

一般的にはバインダー始末のほうが、丈夫で、洗濯しても伸びづらいと言われています。

しかしこれも素材によります。

Tシャツに使われている生地によっては、バインダー始末でも伸びやすいものもあります。

正確に言うと、バインダー始末のほうが伸びが「目立ちづらい」です。

ロック始末のものは着用や洗濯を繰り返していくうちに、衿端が伸びてきてしまいます。

>参考記事: 【お家で簡単!動画あり】 Tシャツの襟よれの直し方

バインダー始末のものは製法の特性上、あまり衿端がヘロヘロにはなりません。


衿まわり全体では伸びていても、衿の端がヘロヘロになりづらいので、クタクタ感が出づらいのです。

バインダー始末の方がロック始末のものより、見た目をキープして、長く着ることができるといえます。

バインダー始末のもののほうが「クタクタ感」が目立ちづらく長く着ることができます

クルーネックのまとめ

  • 首の付け根にぴったり沿ったTシャツやセーターの衿ぐりのデザインを「クルーネック」という
  • クルーネックのアイテムはコーディネートの幅が広い
  • Tシャツのクルーネックの製法バインダー付けのほうが伸びづらく、長く着用できる。
  • バインダー始末のほうがロック始末より、丈夫で伸びが目立ちづらい

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