ハトロン紙は紙に透け感がある紙です。
型紙を写すのに使用します。
サイズも大きいので服の型紙を写すのにぴったりです。
ハトロン紙とは
ハトロン紙(はとろんし)とはこのようなものをいいます。
型紙を写せる紙のこといいます。
サイズは大きく、幅が60cmで、こちらの長さは7mほどで、巻かれた状態で売られています。
はさみで必要な長さにカットして使用します。
また、薄く少し透けているのも特徴です。
ハトロン紙は服の型紙を作るために使用します。
ハトロン紙の使い方
ハトロン紙を使う目的には様々ありますが、服作りに関していうと
型紙を写すこと
と
写した型紙に縫い代をつけること
があります。
順番に説明します。
1:型紙を写す(トレースする)
本屋さんで売っている「洋裁本」には本の後ろに付録で型紙がついています。
最後のページに折り畳まれた状態で付属してますよね。
これらの付録型紙は、直接はさみでカットして使うものではありません。
一度、別の紙に写し、そこから縫い代をつけたりすることが前提になっています。
そこでこのハトロン紙を使用します。
このように、下に写したい型紙を敷き、上から鉛筆で写していきます。
(写すことをトレースといいます)
このように上からハトロン紙を重ねて、線を鉛筆で写していきます。
下の机が黒い場合は、線が透けにくくなります。
そんなときは別のハトロン紙を一枚テーブルの上に敷くと明るくなり、線が透けやすくなります。
それとハトロン紙は最初丸まっているのでアイロンを軽くかけて平らにしてください。
ハトロン紙の表裏に注意
トレースするときはハトロン紙の表裏に注意してください。
「ザラザラしている面が表」になります。
ザラザラ面のほうが鉛筆の芯の「のり」がよいので、きれいに書けます。
ザラザラ面に鉛筆で線をなぞってください。
トレースするときに便利な定規
トレースするときはこのような製図用の定規があると便利です。
直線をトレースするときはこちら二つがおすすめです。
【50cm定規】
【30cm定規】
長さに応じて、定規を使い分けると、作業がはかどります。
カーブの線を写すときはこちらの定規がおすすめです。
2:写した型紙に「縫い代」をつける
もう一つの使い方はトレースした型紙に「縫い代をつける」ことです。
トレースした線の余白に縫い代を付けていきます。
縫い代を付けるとソーイングが早く、楽になります。
定規を使った縫い代の付け方はこちらの記事で詳しく解説しています↓
今日のまとめ
- 型紙に使う紙を「ハトロン紙」という
- ハトロン紙は裁縫本の付録の型紙を写したり、さらに縫い代をつけたりするのに使われる。
- ハトロン紙はザラザラ面が表、ツルツル面が裏。