今日は「サッカー生地」について解説します。
湿度が高い日本の夏には特に向ている生地です。
また薄く、初心者の方でも縫いやすいのも特徴です。
サッカー生地ならではの「作品作りのコツ」も詳しく解説しました。
これを読めば、作品のクオリティが上がりますよ!
サッカー生地とは

サッカー生地とはしじら(しぼ)が入った表面が立体的な生地です。
サッカー、シアサッカーともに同じ生地を指します。
生地の表面の凹凸があるのが特徴です。
サッカー生地の特徴
生地の表面に凹凸があるため、汗をかいても肌に張りつきません。
さらっとした清涼感のある着心地が特徴です。
またしわになりづらいのも特徴です。
春夏、特に夏ものの服に向いた素材といえます。
価格も買いやすい値段のものが多いです。
サッカー生地は厚みもなく、初心者でも縫いやすい生地です。
生地も薄いので家庭用ミシンでも縫うことができます。
サッカー生地で作るならこんな服がおすすめ
サッカー生地はその清涼感や通気性を活かして、夏物の服を作るのにぴったりです。
子供服なら甚平(じんべい)などがおすすめです。

子供はよく汗をかきますよね?
体に張り付かず、通気性がいいサッカー生地は子供の夏服にぴったりです。
サッカー生地には和風のものあるので、甚平はデザイン的にとても相性が良いのでおすすめです。
大人服ではノースリーブブラウスやワンピースなどがおすすめです。

ワンピースなどはやや厚めのサッカー地で作成するのがおすすめです。
薄い色目のもの(特に白)はやや透けるものあるので、購入の際に透け具合を確認しておくと安心です。
サッカー生地で服作りをするときのコツ
アイロンで「しぼ」がつぶれてしまっても、回復させることができる
作品作り際は、アイロンがけに注意が必要です。
表面の立体感をつぶさないよう、できるだけアイロンの使用を避けて作成しましょう。
とはいえ、縫い代を折ったり、割ったりするときに、どうしてもアイロンが必要ですよね?
仮に、アイロンで生地表面を潰してしまっても回復させる方法があります。
生地の表面がつぶれてしまったら、まずはアイロンの蒸気を当ててみてください。

コツはアイロンを生地から離した状態で、蒸気だけを吹きかけることです。
こうすることで、ある程度の「生地の立体感」は回復します。
それでも「つぶれ」がもどらない場合は、洗濯をしてみてください。
洗濯を一度して、天日干ししてください。
こうすることで 生地の凹凸感、立体感が復活します。
このように後から「生地の立体感」を回復させることができますので、作品づくりの最中は、そこまで「つぶさないこと」に神経質にならなくても大丈夫です。
パーツにきちんと芯を貼ることが作品の「完成度」をあげるポイント
いざ、サッカー生地で実際に服を作ってみると、
「なんか安っぽくない??」
という印象をもたれる方もいるかもしれません。
これはサッカー生地自体が薄いため、服全体に頼りない印象をもたらすためです。
実は高級感、上質感がある仕上がりにするコツがあります。
それは
「衿や見返しなどのパーツにちゃんと芯を貼ること」
です。
省かずに、見返しなどにきちんと芯を貼り、パーツをしっかりさせてみてください。
こうすることで、服の中で「しっかりしたところ」と「ソフトなところ」のメリハリがつき、上質な仕上がりになります。
芯の選び方、おすすめの芯についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓
サッカー生地のまとめ
- サッカー生地の特徴は表面の立体感
- 表面が立体的なので肌に触れる面積が少なく、夏でも快適
- 作品作りのコツはアイロンがけとパーツに芯をちゃんと貼ること
サッカー生地は清涼感があるので夏物を作る際に向いている生地です。
初心者の方も安心して縫えますので、ぜひ作品作りに取り入れてみてください。