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ポリエステル100とは?生地の特徴と取り扱いのコツを詳しく解説

      2023/05/28

よく使われる「ポリエステル100」の意味・特徴を解説していきます、

生地特徴から、作品づくりのコツまで、詳しく解説します。

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ポリエステル100とは

よく使われる「ポリエステル100」とは「ポリエステル100%」を意味します。

これは「その服は100%すべてポリエステルで作られていますよ」という意味です。

比較として、服(布)の中には「綿65%、ポリエステル35%」と二種類以上の繊維を混ぜ合わせたものを混紡素材(こんぼうそざい)というものもあります。

「ポリエステル100」は「ポリエステル100%」の意味だと覚えておいてください。

【ポリエステル100%生地の特徴】

ポリエステルは綿などの天然素材とは違い、科学的に合成されたもので、「合成繊維」と呼ばれる繊維、素材です。

服では、スポーツウェアから、おしゃれ着まで幅広く活用されています。

【ポリエステル100%生地のメリット】

乾きやすい

ポリエステルは、綿などの天然繊維に比べて、乾くスピードが早いです。

水や汗で濡れても、短時間で乾きます。

その特性を活かして、スポーツウェアによく用いられます。

大抵のスポーツウェアはポリエステルで作られています。

市場でドライ○○」と商品名につく服は、ほぼすべてポリエステル100%です。

洗濯でも、汗でも、水分が乾きやすいのがポリエステルの特徴です。

しわになりにくい

しわになりにくいのもポリエステルの特徴です。

洗濯してもシワができづらいので、アイロンなどがあまり必要ありません。

形状記憶、イージーケアのシャツなどは、ほぼ全てポリエステルで作成されています。

シワになりにくく、お手入れが楽なのがポリエステルのメリットです。

耐久性がある

生地自体に耐久性があり、丈夫なのが、ポリエステルのメリットです。

型崩れが起きにくく、繰り返しの洗濯にも耐えられます

そのため、業務用のユニフォームなどは、ほとんどがポリエステルで作成されています。

軽い

ポリエステルは他の繊維と比較して、軽いです。

生地の厚みにもよりますが、天然繊維等に比べて、軽い傾向があります。

軽くシワになりづらい特性を活かして、コンパクトに収納できるレインウェアなどに用いられることもあります。

比較的安い

ポリエステルは、天然繊維の布より、価格が安い傾向があります。

買いやすい値段のものが多いので、気軽に作品づくりに試してみることができます。

また一般的な手芸屋さんならどこでも取り扱っているので、手に入れやすいのも特徴です。

【ポリエステル100%生地のデメリット】

静電気が発生しやすい

ポリエステルのデメリットは、静電気が発生しやすいことです。
こちらはみなさんも実感があるのではないでしょうか?

特に「ポリエステル×ポリエステル」で擦れると、静電気が発生しやすいです。

静電気は柔軟剤や専用スプレーで軽減できます。

ちなみに私は、柔軟剤も専用スプレーも臭いがいやなので、服の重ね着を工夫しています。

「ポリエステル×綿」など、

できるかぎり静電気が発生しづらいように心がけています。

静電気が発生しやすいのがポリエステル100%素材のデメリットです。

臭いがしみつきやすい

ポリエステルは臭いがしみつきやすい(臭いが取れづらい)のもデメリットです。

洗濯後、生乾き臭とは違った、臭い残りを感じたことがある方も多いのではないでしょうか?

ポリエステル素材の特性として、経過とともに、匂いが吸着していきます。

対策としては漬け置き洗いなどがあります。

つけ置き洗いはお湯(40度以下)を使い、漂白剤を溶かして行うと、より効果的です。

毛玉ができやすい

上記のメリットで触れた「丈夫」とやや矛盾しますが、ポリエステルは毛玉ができやすい傾向があります。

毛玉はおもに摩擦により発生します。

生地自体は丈夫なのですが、生地の表面には毛玉が発生しやすい傾向があります。

タフタなどの、つるつるした素材では、ほどんど発生しませんがニット、ジャージ系は目立ちます。

また、ポリエステル素材の毛玉は小さく、ウール素材の毛玉と比べて、カットもしづらいのも特徴です。

毛玉は主に摩擦により発生しますので、洗濯時はネットに入れるなどして、予防するのがよいでしょう。

熱に弱い

ポリエステルは熱に弱いです。

アイロンで溶ける、ということはまずないですが、

(念のため、アイロンの温度に注意しましょう)

意外と盲点なのが、バーベキューやキャンプで着用して、焚き火の「火の粉」で服に穴が空いてしまう事例です。

ポリエステルを用いた服、特にアウター製品はデザインがスポーツ、アウトドアテイストのものも多いです。

そのため、ついキャンプなどで着用しがちですが、焚火などの火の回りでは注意してください。

ポリエステル100%の服は火の粉で穴が開きます。

(ゴアテックスに穴が開くと、泣きます!)

バーベキューやキャンプなど直火に近づくイベントは、綿や難燃性の素材のウェアをおすすめします。

このようにポリエステルは熱に弱いのもデメリットです。

縫い目にしわが入りやすい

こちらはハンドメイドでの作品づくりの際のデメリットです。

ポリエステル素材はミシンの縫い目に細かいシワがでる傾向があります。

高密度のポリエステルタフタ素材などは顕著に出ます。

対策としては、糸調子を整えるなどがあります。

>参考記事:糸調子とは?意味を詳しく解説

織りの密度と厚さにもよりますが、ポリエステル100%の生地は、縫い目にシワが出やすい傾向があります。

ポリエステル100%生地の洗濯

基本的には洗濯機で回してOK!

ポリエステルは色落ちしにくい(他の洗濯物に移染する心配がほぼない)ので、気楽に洗濯機で洗うことができます。

洗濯して濡れても、すぐ乾きますし、シワにもなりづらいです。

ポリエステルは扱いやすく、生活の中に取り入れやすい素材です。

ポリエステル100は乾燥機にかけてもいいの?

ポリエステルは乾燥機はかけないほうが無難でしょう。

乾燥機で乾燥させると、型崩れする可能性があります。

そもそもポリエステル100%なら通常の天日干しでも乾くのは早いです。

服が痛まないようにするためにも、乾燥機を用いた乾燥は避けたほうが安心です。

【ポリエステル100%生地での作品作りのコツ】

ミシン針は11番手、ミシン糸は60番手もしくは50番手でOK

ミシン針は11番、ミシン糸は60番手もしくは50番手でOKです。

ミシンの糸調子に注意しよう

先程も触れましたが、ポリエステル素材は薄手で高密度のものは、縫い目に細かいシワが入ることがあります。

糸調子を整える等で、軽減はできますが、完全になくすのは難しいです。

縫い目の細かいシワは素材特性と考えましょう。

ポリエステルの特性を活かしたデザインもおすすめ

ポリエステルの特性を活かしたデザインの服を作るのもおすすめです。

具体的には「軽さ」を活かすなら、ギャザーの入った服もおすすめです。

たっぷりギャザーを寄せても重くならず、軽やかな印象になります。

また「洗濯しやすさ」を活かすなら、洗濯の頻度が多い、子供服を作るのもよいでしょう。

縫い代が重なると、ミシンの針が通りづらくなることも

高密度のポリエステルは、縫い代が重なると固くなります。

固くなるとミシン針が通りづらくなることがあります。

最悪ミシンの針が進まず、止まってしまうことがあります。

家庭用ミシンを使用している方は、使うポリエステル生地の厚さにも注意しましょう。

また、本格的に服を作って、ハンドメイド作品を販売したい方は、パワーのある、職業用ミシンの使用をお勧めします。

職業用ミシン使えば、ミシン針が止まることはありません。

どんな生地でもスイスイ縫うことができるので、作成のスピード、完成度ともに大幅にアップしますよ。

>参考記事:【プロが解説!】あなたにぴったりのおすすめ職業用ミシン3選

接着芯がつくかの確認を!

ポリエステル100%生地は、服作りで必要な「接着芯」がつかない(ついても手で引っ張ると簡単にはがれる)ことがあります。

>参考記事:接着芯とは?種類と貼り方を詳しく解説

その場合は「難接着芯」という接着芯を使うと、より強い強度で接着できます。

ただこちらも、生地との相性があるので、まずは芯がつくか?テストすることをおすすめします。

【ポリエステル100%生地で作るのにおすすめの型紙】

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ヘルカハンドメイドでは服の型紙を無料でダウンロード印刷できます。
>無料の型紙一覧はこちら

ポリエステル100%の生地で作るのにおすすめの型紙を紹介します。

スカンツ・ガウチョパンツ

個人的にはこれが一番おすすめです!

ポリエステルで作れば、ギャザーが入っても重くならないので、着心地もいいです。

>スカンツ・ガウチョパンツの無料型紙を見る

フレアスカーチョ

こちらもポリエステル100%の布で作成すると、重くならず、軽やかな印象に仕上がります。

>フレアスカーチョの無料型紙をみる

底マチ付きエコバッグ

ポリエステルの軽さと丈夫さを活かして、エコバッグを作るのもおすすめです。

こちらのエコバッグは収納用のひもがついているので、コンパクトにたためます。

>底マチエコバッグの無料型紙を見てみる

ポリエステル100のまとめ

  • ポリエステル100とはポリエステル100%の意味
  • ポリエステルには乾きやすいなどのメリット、静電気が発生しやすいなどのデメリットがある
  • 素材の特性をよく理解して、着るものや、作品作りにいかそう。

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