今日は定番生地「ダブルガーゼ」について解説します。
最近では100円ショップでも、カットしたガーゼが売っていますね。
怪我の際、傷口に当てたり、赤ちゃんグッズに使ったりと、用途の幅が広いダブルガーゼ。
実は、作品に仕上げるときにはにはいくつか大事なポイントがあります。
今日はダブルガーゼ生地の特徴と、作品作りの際のコツを詳しく解説します。
そもそもガーゼ生地とは?
あまより糸を粗く、平織りにしてソフトに仕上げたものをいいます。
一般的に肌着やハンカチなどに用いられる薄い綿織物のことをいいます。
一枚のものをシングルガーゼ、二枚重ねてあるものをダブルガーゼと呼びます。
こちらがダブルガーゼです↓
2枚重なっているのがわかると思います。
![ダブルガーゼの断面](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2021/05/gauze05.jpg)
織りの密度にもよりますが、シングルガーゼのほうがダブルガーゼより安定しています。
ダブルガーゼはシングルガーゼに比べて、生地が動きやすく、裁断やアイロンにややコツがいります。
ダブルガーゼ生地の特徴
![ダブルガーゼの表と裏](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2021/05/gauze06.jpg)
やわらかい
あまく織られたガーゼ生地は、やわらかく、肌にやさしいのが特徴です。
肌がデリケートな赤ちゃんにも安心して使用できます。
吸水性が高い
吸水性の高さもダブルガーゼ生地の特徴です。
二枚重なっているため、よく水分を吸ってくれます。
赤ちゃんのスタイ等に使ったり、夏の肌着、パジャマなどにも適した生地です。
通気性がよく、乾きやすい
ガーゼは織りがあまく、通気性がよいのが特徴です。
そのため生地が濡れても乾くのも早いです。
洗濯は洗濯機の水洗いでOKです。
春から夏にかけてのアイテムに向いた商品といえるでしょう。
ダブルガーゼ生地で作品を作るメリット
ふんわり、そして吸水性抜群!
ガーゼ素材の持ち味はなんといっても、やわらかさと吸水性。
ガーゼ素材は肌に直接触れる服、小物を作るのに向いています。
肌がデリケートな赤ちゃん用品などに作るのに特にも向いています。
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2022/01/mini-helka-150x150.png)
ここがポイント!
見た目のかわいさだけでなく、実用性もあるのがダブルガーゼ生地の特徴です
ダブルガーゼ生地で作品をつくるデメリット
ガーゼ生地に作品を作ることのデメリットは以下の通りです。
洗濯後はシワが目立つ
洗濯後はシワが強く出ます。
ガーゼ生地の特徴として、洗濯後はよくシワ伸ばして、干すようにしましょう。
曲がりやすい、生地がうごきやすい
特にダブルガーゼはシングルガーゼより織りが甘く、生地が動きやすいです。
そのため、裁断の際は注意が必要です。
アイロンがけでも、形が安定しづらく、しっかりと折りづらい場合があります。
また素材の特性上、形がしっかり決まらないということも
ガーゼ生地の特性上、ふんわり、やわらかい雰囲気に仕上がります。
そのため、形をはっきりと出したい、しっかりさせたい、アウターなどには向かない生地と言えるでしょう。
ガーゼ生地の持つ強みを活かして作品を作ることをおすすめします。
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2022/01/mini-helka-150x150.png)
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2022/01/mini-helka-150x150.png)
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2022/01/mini-helka-150x150.png)
ここがポイント!
ガーゼ生地のメリットとデメリットを照らし合わせて、作品づくりに活かそう
ダブルガーゼ生地で作品を作る際のコツ
![ダブルガーゼの裏面](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2021/05/gauze03.jpg)
![ダブルガーゼの裏面](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2021/05/gauze03.jpg)
「生地の動きやすさ」にうまく対応するがポイント
ダブルガーゼは動きやすく、裁断や、アイロンがけのときに注意が必要です。
型紙にそってはさみでカットする際は、まち針でしっかりとめつけてからカットしましょう。
またアイロンがけの際もやや歪みやすいです。
直線で折ろうと思っても、このように曲がる場合があります。
![アイロンで折られたダブルガーゼ](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2021/05/gauze07.jpg)
![アイロンで折られたダブルガーゼ](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2021/05/gauze07.jpg)
しっかり直線で折りたいときは、アイロン定規をつかうときれいに折ることができます。
ダブルガーゼ生地をしっかりさせたいとき
ガーゼ生地の裏側を別の生地にする
ガーゼ生地をしっかりさせたいときは、裏側に別の生地を使って作成すると、形が安定します。
![別の記事を裏につけたダブルガーゼ](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2021/05/gauze07-1.jpg)
![別の記事を裏につけたダブルガーゼ](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2021/05/gauze07-1.jpg)
スタイなどを両面ガーゼで作ると、少しやわらかく、頼りない印象になります。
その場合は裏側に、やや厚みのある生地をつかって作成すると、形がきれいに出て、安定します。
その場合もガーゼ生地に似ていて、厚みのある綿の生地を選ぶと、相性がよいです。
間にドミット芯(不織布)をはさんでしっかりさせる
ガーゼ生地の間に不織布をはさんで、厚み、固さを出すのもの良い方法です。
不織布とは繊維を織らずにからみあわせた、紙のことをいいます。
使い捨てマスクがわかりやすいですね。
実は手芸用の不織布があり、ドミット芯と呼ばれます。
マスクなどで使われる不織布よりも、厚みがあり、作品をしっかりさせるために使用されます。
このようなものを間に挟んで作成すると、ガーゼ生地でも作品をしっかりした風合いに仕上げることができます
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2022/01/mini-helka-150x150.png)
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2022/01/mini-helka-150x150.png)
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2022/01/mini-helka-150x150.png)
ここがポイント!
ガーゼ生地をしっかりさせたいときは、裏側に別の生地をつかったり、ドミット芯を使ってみよう!
ダブルガーゼ素材で作るのに向いた作品
ガーゼ生地で作るのはやはり赤ちゃんアイテムが向いています。
とくにスタイはしっかりよだれを吸ってくれるので、ガーゼで作るのに向いています。
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2024/04/mokumoku-sutai-400x400.png)
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2024/04/mokumoku-sutai-400x400.png)
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2024/04/giza-giza-sutai-400x400.png)
![](https://handmadefor.net/wp-content/uploads/2024/04/giza-giza-sutai-400x400.png)
今日のまとめ
ダブルガーゼは吸水性と肌触りに優れた素材である
やや動きやすく、作品を作るときには注意が必要
生地の特徴をつかんで、うまく作品作りにいかそう